塩分不足が起きる意外なタイミング
「塩分の摂りすぎに注意」とよく言われますが、実は梅雨から夏にかけては塩分が不足しやすい時期でもあります。
汗とともに失われるナトリウムは、体温調節・神経伝達・筋肉の働きなどに欠かせない重要なミネラル。湿度が高いこの時期は、思っている以上に体が水分と塩分を消耗しています。
塩分不足のサインとは?
- だるさ・倦怠感が続く
- めまい・立ちくらみ
- 筋肉のけいれん・こむら返り
- 食欲不振・無気力
- 頭がぼーっとする・集中できない
これらの症状は、塩分や電解質が失われた結果、体の機能がうまく働いていないサインかもしれません。
水分補給だけだと危険な理由
「熱中症予防のために水をたくさん飲んでいる」という人も多いと思いますが、水だけを大量に飲むと“低ナトリウム血症”を起こすリスクがあります。
これは、血中のナトリウム濃度が下がることで、頭痛、吐き気、けいれん、意識障害などを引き起こす状態。特に運動後や高温環境で汗を大量にかいたあとは、塩分補給も忘れずに行いましょう。
上手な塩分・ミネラル補給の方法
- 味噌汁やスープを朝食に取り入れる
- 梅干しや塩昆布など自然な塩分を活用
- スポーツドリンクよりも経口補水液が効果的(必要な場面で)
- ナトリウム・カリウム・マグネシウムをバランスよく含む食品を意識
「しょっぱいものを多く摂ればいい」というわけではありません。バランスよく、状況に応じて摂ることが大切です。
こんな人は要注意
- 毎日汗を多くかく仕事をしている人(建設・配送・調理など)
- 運動習慣がある人(特に屋外スポーツ)
- 高齢者や子ども(汗や水分代謝が不安定)
- 汗っかきで塩分を失いやすい体質の人
気づかないうちに脱水・塩分不足になっていることがあるため、日常的な補給の意識が大切です。
まとめ
水分補給は健康維持に欠かせませんが、塩分やミネラルも一緒に補うことが、これからの季節を元気に乗り切るカギになります。
ただの「暑さ疲れ」や「だるさ」では済まないこともあるので、体からのサインを見逃さず、正しい補給習慣を身につけていきましょう。