健康診断では空腹時の血糖値が正常でも、食後に血糖値が急上昇・急降下する「血糖値スパイク」が起きている人が増えています。ここでは血糖値スパイクの仕組みや症状、予防法について解説します。

血糖値スパイクとは?
血糖値スパイクとは、食後に血糖値が急激に上がり、その後急降下する現象のことです。
自覚症状がなくても起きている場合があり、「隠れ糖尿病」とも呼ばれることがあります。
血糖値スパイクの症状
- 食後に強い眠気やだるさを感じる
- 集中力の低下
- イライラや気分の落ち込み
- 急な空腹感や甘いものが欲しくなる
これらは血糖値の乱高下によるエネルギー不足が原因とされています。
放置するとどうなる?
血糖値スパイクを放置すると、動脈硬化・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中などのリスクが高まります。
また、肥満や老化を加速させる要因にもつながるため、早めの対策が大切です。
血糖値スパイクの原因
- 早食い・ドカ食い
- 高GI食品(白米・パン・甘いお菓子)の食べ過ぎ
- 食物繊維不足
- 運動不足
- 不規則な食生活
予防・改善のための習慣
- 野菜から食べる:食物繊維が糖の吸収をゆるやかにする
- よく噛んでゆっくり食べる:インスリン分泌を安定させる
- 白米より玄米・雑穀米:低GI食品を選ぶ
- 食後に軽い運動:ウォーキングで血糖値を下げやすくする
- 間食にナッツ類:血糖値を急上昇させにくい
まとめ
血糖値スパイクとは、食後に起きる血糖値の急上昇と急降下のことです。
放置すると生活習慣病リスクが高まるため、食べ方・食品選び・運動といった日常の工夫が大切です。
「食後の眠気が強い」「急に甘いものが欲しくなる」という人は、生活習慣を見直してみましょう。


